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第8回『パストラールシニア大学』

2020.01.27

施設ブログ

今日は第8回『パストラールシニア大学』

テーマは、「阪神・淡路大震災 その時、記者は・・・」

阪神・淡路大震災から、今年で25年。

25年前の1月17日、5時46分、全壊した神戸新聞本社で当直勤務をしていた三好記者。

その三好氏を講師に迎え、当時の生々しい様子をお話頂く事になりました。

もちろん、殆どのご入居者が、未曽有の災害経験者です。

今回のシニア大学の参加に関しては、「思い出すと辛いから・・・」と辞退される方も・・・

 

最初に映しだされたのが、「神戸新聞の7日間」というドラマ仕立ての映像でした。主演は嵐の桜井翔。

ここに、当時、新聞記者として勤務していた三好氏がモデルとなった俳優も登場します。

映像は、平穏な『神戸新聞社』の日常から、震災の起こるその瞬間までが、時刻と共に流れて行きます。

5時43分、44分、45分・・・・

皆さまが息を止め、身体を固くさせていくのがわかります。・・・・・・・・

そして“46分”

『ガタガタガタ・・・・』生々しい映像が映しだされました。

もう25年も経つというのに、当時の様子がフィードバックされます。きっと、皆さまもそうだったに違いありません。

他にも、ビルや駅舎などが、無残に倒壊した画像が次々に映し出されました。

また、大規模仮設住宅の画像。そしてそこで繰り広げられる被災者の過酷な生活・・・・

壊滅的な被害を受けた三宮など、震災当時と復興した今との比較映像も流れました。

 

当時、新聞記者として、被災者にカメラを向け、取材する事には、多くの葛藤があったと思います。

しかしながら、あの時、混乱の中、被災者が情報を強く欲していたのも事実です。

神戸新聞が、京都新聞の協力を得、あの混乱の中、薄っぺらい新聞ではあるけれど発行にこぎつけたという事に、驚きと感動すら覚えます。

今回、三好氏の講義を受講し、実際に経験者でありながらも、それを非現実として封じ込めている自分の愚かさととともに、あらためて避けられない災害に対する防災、減災の大切さを感じた1時間でした。

 

 

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