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シニア倶楽部「香道」✿尼崎

2019.06.03

施設ブログ

今回のシニア倶楽部は、「香道」です。
「香道」は、華道、茶道、香道、3つの伝統芸能「三道」のひとつとなります。
 
「華道」「茶道」とは違い、なかなか体験できない「香道」
香木は金より高額なものもある貴重なものだそうです。
そういえば、奈良正倉院にある「蘭奢待」は有名ですよね~。

「香道」は、平安時代の貴族たちが優雅な文化として“香り”を位置づけ、日本人の四季への感性や文学詩歌と深く結びついた香りの芸道とありますが、実際に体験された方は少ないのではないでしょうか?
 
今日は、その優雅な世界を覗いてみたいと思います。
 
 先生と大勢の生徒さんが来訪。お着物の方もたくさんおられます。素敵です!!
優雅な出で立ちとは反対に荷物の数がとても多いのにビックリ・・・汗
その一つひとつが、香道には欠かせないものと、後にわかりました・・・

 

まず香が焚かれます。
「本日は、あやめ香を体験して頂きます」・・・「組香」が始まりました。
まずは、香の聞き方です。(香りを嗅ぐとは決していいません!)

 

「まずは、あやめ香の“あ”の香りを聞いて頂きます。」

 

そして「や」「め」と続きます。
 
最後は、「本香」となり、この香りが「あ」か「や」か「め」かを当てるのです。
手で香炉を覆い、その隙間から香りを聞きます。息を吸って顔を右に除け息を吐きます。

実際に香りを聞くと、ちょっと煙たい香りのあとに「ふッ」と甘い香りが・・・

 

皆さま、なかなかお上手です!
 
 「重硯」が並び、5月の「兜」の置きものを乗せた色紙の上に、美しく折られた和紙が
皆さんに配られました。いたる所に日本の四季が意識されています。

 

この和紙にサラサラと筆を走らせ、名前と先程の「組香」の答えを書いていきます。

なかなか絵になっていますね~
 
そして先生の手元には「組香」に参加された方の答えと、「あやめ香」にちなんだ短歌が書き記された書が・・・

「香道」には、すべての日本文化の要素が入っているのですね~。
 
この後、答えが発表されました。
喜ぶ皆さまです。笑

わずか1時間という体験でしたが、ほんの少し「香道」の世界を垣間見る事ができました。
 
実は、今回の「香道」の設えを準備する際に、大きなミスを・・・涙
良かれと思い、床の間に飾った「あじさいの花」ですが、これが大間違い!香りのするものは、置かないのが鉄則だそうです。花は置かず、その替わり花結びのある香袋などが置かれます。

今回は、初めての体験で、皆さまワイワイと質問しながらの決して優雅?とはいえない香道体験となりましたが、きっと実際は、静寂の中で日本の四季を感じながら、優雅な香りを聞き、教養のある会話が交わされる、そんな世界なのですね~。
 
このあと、余韻に浸りながら、和菓子とお茶を召し上がって頂きました。

 

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