✿『ひな祭りコンサート』
2023.03.27
施設ブログ
3月中旬、『ひな祭りコンサート』が開催されました。
外部から演奏家をお招きし、生の音色を聴いて頂くのは本当に久しぶりです。
まだ、人数制限など感染対策しつつですが、待ちに待ったコンサートに自然と期待が高まります。
今回のコンサートで演奏して頂くのは、期待の若き演奏家の三人
特待生や首席で大学を卒業後、様々なコンクールで優勝されたりと、まさに新進気鋭の演奏家の皆さまです。
今回は、クラリネット、チェロ、ピアノ の三重奏という初めての編成・・・珍しいですよね。
どんな風に音が重なり合うのだろう・・・
さていつものように、コンサート会場になる入口には「ミニグランドピアノ」がクラシック音楽を奏で、コンサートの開始を知らせます。
いよいよ、『ひな祭りコンサート』の開始です!
最初の曲は、ベートーベン クラリネットトリオOp.11街の歌
「ワ~!なんという心地よい響きなんだろう~♪♪」
クラリネットとチェロが織り成す響きは、細やかな人間の感情を表現しているかのようです。
そこに加わるピアノも先の楽器の温かい響きを、ある時はさりげなくサポートし、ある時は華やかにリードしています。
想像もつかなかった珍しい三重奏。心に寄り添うような響きに・・・うっとりです。
いつもは、難しい“現代音楽”を得意とされているそうですが、今回の選曲は、馴染みのある「命の奇跡」「花は咲く」「川の流れのように」などをご披露下さいました。
あっという間の時間でしたが、ラストの曲、春をテーマにしたメドレーでは、チェロやクラリネットの郷愁を誘う音色に、涙する方も・・・
傍で聴いていたスタッフ達も絶賛の三重奏。
心温まる音色に完全に魅了されたひとときでした。
2部の退出の際、お見送り下さった演奏家の方々とご入居者との微笑ましい光景です。
拍手をする方、手を振る方、深々とお辞儀をしお礼を言われる方・・・・etc
出口で、もう一度、演奏家のプロフィールをじっくりご覧になる皆様です。
新人演奏家の演奏を温かな眼差しで鑑賞するご入居者様と、年の離れたご入居者に寄り添おうと懐かしの曲を心こめて演奏した若い演奏者との思いがひとつになった、春の陽射しのような温かいコンサートでした。