『尾形光琳』に挑戦!
2021.05.24
施設ブログ
今回のアートに挑戦!は・・・
なんとあの尾形光琳の国宝『燕子花図』を再現!という無謀ともいえる企画。汗
実物を少しアップで見てみましょう。
本物は、現在、東京の「根津博物館」所蔵ですが、100年前は京都の西本願寺に所蔵されていました。
100年ぶりに、「燕子花図屏風」が京都国立博物館に里帰りした際、実際に見る機会がありましたが、その大きさもさることながら、大胆な構図や色遣い、描き方に圧倒されたことを思い出します。
そんな日本の美術品の至宝ともいえる尾形光琳の『燕子花図』に挑戦とは、何とも恐れ多いことですが、光琳への畏敬の念を込め、出来るだけイメージを壊さないようにと決意!
しかし・・・
光琳の『燕子花』の“青”(紫ではなく群青色)は、どこを探してもありません。・・・・泣
でもここで、妥協する訳にはいかず、仕方なくオリジナルの色をPCで作成しイメージを損なわないようにし・・・
葉も、深みがでるようにグラデーションを入れ・・・(告知用に束ねて展示)
屏風に似せたボードに100均の金紙を貼り(笑)・・・(縦91cm×横364cmと結構巨大です。汗)
準備が整ったところで、ご入居者様に告知。「皆さま、是非ご参加を~!」
イメージしてもらう為に、額に入れた「燕子花」も展示しました。
今回は、折り紙の「燕子花」と葉を金ぱくに貼って完成させます。
たくさんの花が必要となりますが、三密回避のため各部屋での製作になります。どれだけの方が参加して下さるかなァ・・・汗
折り方のレジュメと試作用の折紙と本番用の製作セットを袋に入れてご用意
しばらくすると、このセットがいつの間にかなくなり・・・・(何度も何度も作成して下さる方も・・・有り難いです)
そしてこんなにたくさんの『燕子花』が完成しました。200輪は超えたでしょうか?
ここからは、スタッフの出番です!
できるだけ花と葉の配置に気をつけて・・・
実物の写真とにらめっこ・・・
横幅が実物より半分なので、ソックリとはいかないのがまた悩みの種・・・どこの部分を抜こうかなァ~汗
そして・・・・
試行錯誤すること数日・・・・
ついに・・・
パストラール尼崎版 尾形光琳 国宝『燕子花図』の完成です!!
玄関から見ると、真正面に展示された『燕子花図』はライトアップされ、輝きを放っています。
「ホテルのロビーみたい!」
玄関からの画像です。少しずつ進んでいきましょう。
「本当にいいのが出来たね~」「私、何度も頑張ったのよ~」「色がいいわ~」など皆さま、大絶賛!
驚くのが、外部の方が吸い寄せられるように「すごいね~」と言いながら入って来られたり・・・汗
「レプリカを買ったと思ってた」とおっしゃる方がおられたりと、嬉しい反応。笑
本物のと比べてみると・・・
こちらが、パストラール尼崎版『燕子花図』です。
光琳さま。少し寸足らずですが、これで何とか許して頂けるでしょうか?・・・・汗