スパコン『富岳』見学ツアー
2025.05.31
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先日、神戸ポートアイランドの理化学研究所にあるスーパーコンピュータ『富岳』の見学ツアーを実施しました。
なかなか個人では見学できない『富岳』の見学
申込みには、団体概要や見学の目的など記入した上で申請しますが、実は、本来の見学の目的は、若年層の科学技術/計算科学への興味喚起、「富岳」ならびにスーパーコンピュータ、計算科学等に対する理解促進を目的としています。
この目的に照らし合わせると、高齢者施設である「パストラール尼崎」がこの審査を通過するのは、なかなかハードルが高く・・・汗。
そこで申請に際しアピールしたのは、パストラール尼崎で毎月開催している「シニア大学」の実績。
毎回50名もの参加者を得ている歴史ある?実績を前面に出し提出したところ、この度、めでたく許可が下りました。
さて、車の関係で参加できるのは9名のみ。定員オーバーで抽選となり、外れた方は個人参加となりました。(現地集合で団体扱い)
現地に到着すると担当の方がお出迎え。貸切で対応して下さいました。
エレベーターで見学会場へ・・・
映像での説明のあと、質疑応答の時間が設けられています。
世界での「富岳」の地位。
すでにいくつかの分野で他国に抜かれていますが、まだ世界一を誇っている分野もあり嬉しくなります。
ただ、膨大な費用が必要なスパコンの世界。
実際、お金のある大国に勝つ事が容易ではない事が素人でもわかります。(富岳規模のスパコンが米国ではいくつもあるのだとか・・・)
残念ながらAIに関して後れをとっている日本 泣
以前、スパコン「京」の見学からまだ数年しか経過していませんが、その際、新しいパソコン「富岳」の話をきいていました。しかし既に次のスパコンの開発へ・・・・
目の回るような開発競争ですが、うかうかしていると世界から脱落してしまうのですね・・・
さて、映像のあとは、いよいよスーパーコンピュータ『富岳』の登場です!
「ウィーン」とカーテンが自動で開き、ガラス越しに現れた実際のスパコン「富岳」の全景です!
圧巻です!!
質疑応答では、「富岳の電気代は?」「ポーアイにある施設の地震対策は?」「個人でも使えるのですか?」という素朴な質問から、富岳の稼働率や、元、創薬に関わっていたご入居者の専門的な質問などもあり、とても熱い時間となりました。
そして、最後は、記念撮影。
こうしている間も「富岳」は、膨大な仕事をこなしています。
「頑張れ!「富岳」」 「頑張れ!日本の技術者」と思わず心の中で小さく叫んでいました。
見学が終わり出口では、元、システムエンジニアだったスタッフから富嶽のミニレクチャーを受ける皆さまです。
確かに巨額な開発費用や、電気代が年間50億という恐ろしい維持費などから、かつて「2位じゃダメなんですか?」という政治家の発言がメディアを賑わしたスーパーコンピュータ。
日本の科学技術の先端をいく理化学研究所そしてスパコン「富岳」の見学を通して、日本の将来を担っている“まったなし”の最先端技術の現状を肌で感じる事ができました。