東大考案『フレイルチェック』
2021.07.17
施設ブログ
東京オリンピックまで、あと数日となりました。
昨年の今頃は、コロナを乗り越えた『東京オリンピック』を見る事ができるのでは?と期待していましたが、変異を繰り返すコロナを、未だ克服できる気配はありません。泣
その間、パストラール尼崎の皆様というと、持ち前の明るさとポジティブな精神力で、何とか耐え凌いでおられる様子が見て取れましたが、それでも外出の自粛や、交流制限など、高齢者にとって一番避けたい様々な要因を強いられた1年と数カ月、その影響は計り知れません。
その間に、知らず知らずの間に忍び寄る「フレイル」
今回、そのフレイルの状態をチェックし、個々の対策に役立てればと、東大が考案した「フレイルチェック」を元に、様々な計測に挑戦して頂こうと企画。
「イレブンチェック」や「指輪っかテスト」のアンケートに始まり、「握力」「筋肉量」「滑舌チェック」「椅子の立ち上がりチェック」などを実施!
パストラール尼崎独自の「フレイルカルテ」をご用意し・・・・
スタッフもスタンバイです。
①筋肉量測定 (なぜか白衣のスタッフです!笑)
②握力測定
③滑舌測定
④椅子の立ち上がり・総評 (理学療法士)
さて、首から「フレイルカルテ」をさげた皆さまが入場。(もちろん三密対応です)
緊張の面持ちで入場する皆さま。「どこからすればいいの?・・・・汗」
こちらは、「握力」測定コーナー
「ギュ~~っと握って握って!!」の施設長の声に、顔を真っ赤にして握力計を握る皆さま。女性陣も負けてはいません。「私、凄いでしょ~!」
こちらは、筋肉量の測定。
「こうかしら?」
こちらは、滑舌がわかる計測計です。1秒間で何回言えるかな?
「“タ、タ、タ、タ、・・・・・・”とできるだけ早く言って下さい。タは、食べ物を押しつぶす力がわかります。」
「“カ、カ、カ、カ、・・・・・”は、嚥下の力がわかります。」
皆さま、こめかみに青筋をたてながら・・・・汗
「タ、タ、タ、タ、・・・・・・」「カ、カ、カ、カ、・・・・・・・」 必死です!!
そして最後は、川原PTによる「椅子の立ち上がりチェック」
腕をクロスさせ「ヨイショっと!」
そして、最後は「総評」
「イレブンチェック」や「輪っかテスト」その他の測定値から総合的に総評します。
皆さま、通知表をもらう時のような神妙な面持ち・・・
確かに「フレイルカルテ」には、「A」「B]「C」のランクがついているので、それは気にしますよね~汗
「歩いているんですけど・・・・」
「歩くだけではダメなんです。意識して〇〇の筋肉を鍛えて下さいね。」「これだけあれば心配しなくて大丈夫!」など専門的視点からのアドバイスは、嬉しいですよね。
この方は、筋肉量などは問題なしですが、「滑舌」だけが評価が低く・・・汗
昭和の男性は、硬派で寡黙な方が多いので仕方ないかもしれません。(納得!)
今回の「フレイルチェック」、心身の機能の衰えをチェックするという結構シビアな企画でしたが、皆さま、お互い結果を見せあったりと、とても楽しみながら参加されているのが印象的でした。
いつの間にか衰えている心身の機能、少しでもご自分の状態を把握し、今後の運動の指針となればと願います。