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第5回『パストラールシニア大学』

2023.10.17

施設ブログ

今月のシニア大学のテーマは、国民的作家、『司馬遼太郎』

講師は、石野伸子氏

石野さんの名前をネットで検索してみると、ウイキベディアをはじめズラリとその名がヒットしてきます。

元、産経新聞編集局次長、産経新聞の夕刊「夕やけエッセー」の産みの親、NHKの朝ドラ「あさが来た」ブームの火付け役などなど、その功績が輝かしく並びます。

そして今日は、石野さんの大学の先輩であり、産経新聞社の先輩でもあった『司馬遼太郎』についてご講演頂く事に・・・

司馬遼太郎、生誕100年という事で、今年はメディアでも盛んに取り上げられていますが、まさに旬の話題という事で、今回も参加希望者が50名を越しました。

シニア大学が立ち上がってからすでに9年目となりますが、苦戦していた文学のジャンルでは驚きの数字です。

告知では、皆様に注目して頂けるように、石野さんのプロフィールや、生誕100年アンケート「好きな司馬作品」ベスト10や、ドラマ化や映画化された作品も画像つきで掲示。

好きな司馬作品では、一躍、国民的ヒーローになった「坂本竜馬」を描いた「竜馬がゆく」は、2位にランクイン・・・

伊予松山出身の3人を中心に、明治という時代の明暗と、近代国家誕生にかけた人々の姿を描く、不滅の国民文学となった「坂の上の雲」は、ランキング1位に。

ドラマのエンディングに流れる久石譲の曲、「スタンド アローン」は泣かせましたね~。

作業を通じて、その多くの作品数と、一般大衆の心をわしづかみにし、日本中にブームを巻き起こした司馬作品の凄まじさをあらためて感じることに・・・汗

いよいよ、当日

石野さんの登場です!

一線のジャーナリストとして活躍され、女性でありながら編集局次長まで上り詰めたその凛とした佇まいは、同じ女性として憧れます。

講演は。。。

①国民的作家の足跡

②生誕百年アンケート「好きな司馬作品」

③同い年の作家(池波正太郎、遠藤周作、佐藤愛子など)

④司馬遼太郎の作家的出発

⑤司馬遼太郎の原形を見る~在阪作家との交流から~

⑥司馬ワールドを探索する

という6つの項目があり、我々が知らない案外、劣等生でちゃっかりしていた司馬の本名「福田定一」が、国民的作家「司馬遼太郎」になるまでの足跡や、帝塚山派と言われる大阪文壇の一角を担った作家たちの交流。中にはライバル心を抱く作家もいたなど、様々なエピソードを通じ、そこには「司馬遼太郎」の人間らしい一面を垣間見る事ができました。

おそらく日本人であれば誰でもその名を知る国民的作家である司馬遼太郎がとても身近に感じる事が出来た今回の貴重な講義は、阪大で開催される司馬遼太郎の学術講演会で司会を務めていた石野さんが持つ知識からすると、序章に過ぎなかったかもしれません。汗

石野さんの話に何度も頷きながら聴く〇様。熱心にメモを取る〇様、貴重な話を聞き逃すまいとする皆様の受講風景です。

1時間というあまりにも短い時間でしたが、本好きの方にとっては堪らなく面白い時間だったようです。

様々な作家の名前が出て来た事から、「〇〇とか〇〇とか読んだわ!」「懐かしかった!」と満面の笑みを湛えて会場を跡にされている方や、「石野さんのプロフィールを書いた資料を頂戴!」「著書はどこに売っているの?」との問い合わせもありました。

もし、また叶うのなら、石野さんの著書「石野伸子の読み直し浪花女」に掲載されている多くの作家たち(山崎豊子、織田作之助、野坂昭如、藤本義一・・・)のお話も是非、ご講演頂きたい!

それにしても帰って行かれる後ろ姿も、とてもカッコイイ石野さんでした。笑

 

 

 

 

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