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第5回『パストラールシニア大学』

2024.10.05

施設ブログ

先日、第5回の「パストラールシニア大学」が開催されました。

今回の講師は、今年度の注目の講師、元、NHKアナウンサー住田功一氏

NHKの「おはよう日本」や「生活ほっとモーニング」などの司会を担当、黒田あゆみアナウンサーや有働由美子アナウンサーとも共演、また関西発「深夜ラジオ便」のアンカーを昨年まで務めるなど華々しい経歴をお持ちの住田氏、現在は大阪芸大の教授をされています。

「本当に住田さんが来られるの?」とシニア大学のプログラムを告知した際は、その注目度の高さと期待値に、ちょっとした住田旋風が起こりました。笑

無謀なお願いにも関わらず、快諾下さった住田氏には感謝しかありません。

さて、今回のテーマは「被災地で感じた情報のズレ、温度差」

東京のNHKで勤務されていた時、たまたま神戸の灘区の実家に帰省していた1月17日、住田氏は阪神淡路大震災に遭遇。

その第1報を、東京のNHKに伝えます。

当時の通信環境はズタズタで、いつ途絶えるかわからない状況下での一報でした。

高台にあったご実家の周りの被害は小さく、被害の大きさに気付くのはその後でした。

その後は、ヒッチハイクで阪神高速の倒壊現場へ向かい被害状況を伝えます。

けれど東京との温度差は大きく、憤りを感じつつ現場に立ち、生の情報を伝え続けました。

メディアの最前線で情報を伝え続けた住田氏の話にウンウンを頷きながら聴き入る皆様

被害の大きさに差はあれど、当時の記憶が一気に蘇っているのがわかりました。

今回のお話から、自衛隊、警察、医療従事者はじめ、住田氏のようなメディア関係者、そして今回お話にあった銀行マンなど、あの中にあって葛藤を抱えながら必死に支えてくれていた様々な人たちがいた事を今回の講義であらためて知り、感謝せざるを得ませんでした。

また、当事者とそうでない者、被災地とそうでない地域の感じ方の違い、温度差、そこを埋めるメディアの難しさも知りました。

あっという間の1時間、暗くなりがちな震災の話を、時々、ユーモアを交えながらの素晴らしい講演でした。

震災の当事者であっても、防災意識が希薄になっているのを感じる今日この頃、住田氏が各方面で、震災の事を伝え続けておられる思いを私たちも真摯に受け止めなければならないと、痛感した貴重な時間でした。

【後記】

いつにも増して、参加者が熱心に受講する姿に接し、もちろん人気アナウンサーである事もありますが、住田様の人を引き付けるお話とともにお人柄も絶対あるな~!と確信したスタッフです。

 

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