芸術の秋「ボタンアート」に挑戦!
2020.09.23
施設ブログ
すっかり朝夕涼しくなってきましたね。
コロナ禍にあっても、春から夏、夏から秋へと季節がうつろって行きます。
さて、パストラール尼崎では、制限された中にも、出来る限りのアクティビティを企画しているところですが、特に、意識しているのは、積極参加型のアクティビティです。
俳句を詠んで頂いたり、検定試験や写経に挑戦して頂いたりと、参加を呼び掛けるポスターには「挑戦!」の二文字が躍ります。
今回は、“芸術の秋”という事で、「アート」に挑戦して頂こうと企画。
色とりどりのボタンや、パールで彩られた『ウエディングドレス』を、ご入居者合作で製作して頂こうというもの。
ボタンは、皆様お持ちのものを提供していただく事に。
告知のポスターも、結婚式のウエルカムスペース風にしてみました。
さていよいよ、ロビーに、スタッフ手作りの美しい花嫁が登場!!
これが思った以上に、大注目を集め大絶賛!❤❤
スカートの部分に、ボタンを埋め、ドレスを完成させていくのですが、参加して下さる方は、なかなか増えず遠巻きに眺めるだけ。・・・・泣
けれど、日を追うごとに一人増え、二人増え・・・ドレスは徐々に華やかさを増していきました。
材料となる豪華なボタンや、美しいパールの提供もドンドン増えていきます。
きっと皆様の想い出がたくさん詰まったボタンだろうな~・・・感謝です。
毎日、食事の後に個数を決め、楽しんで下さっている方や、こだわりの貼り方を追求される方、遠くから眺めバランスをとりながらボタンを埋めておられる方など、それぞれ真剣な眼差しでドレス作りに取り組む姿がとっても素敵です。
男性陣も「ずいぶん増えて豪華になってくるね~」と嬉しそう。
ロビーの花嫁は、一躍、パストラール尼崎の“アイドル”となっていきました。
大勢の方の手によって、ドレスは完成に近づいていきます。
「これが無くなると、寂しいわ~」「この子の名前を付けたいくらい」「楽しみがなくなる・・・」など、花嫁ロスの言葉がいくつも聞かれました。
そして、ついにその日が・・・
パストラール尼崎の皆様の手によって、ドレスが、ついに完成!!
三週間、皆様に愛された花嫁の嫁ぐ日、彼女から感謝の言葉が添えられました。
娘を嫁がせる親の気持ちになったような・・・・・泣
そうそう、忘れてはならないのが、真っ先にパールをたくさんご提供下さったM様。今、M様はご体調がすぐれずロビーの花嫁を見る事が叶わなかったのですが、嫁ぐにあたって、是非見て頂きたいと、お部屋まで伺う事に・・・
M様は、「わ~!綺麗ね~」と感慨ぶかげに何度も何度も見て下さいました。
ご入居者合作の作品を企画するにあたって、初めての試みであり、また自ら行動して頂かなくては立ち行かないものであったため、不安だらけで初日を迎えました。けれど、実際に製作に係わって下さった方、また、そうでない方も、このボタンアートの花嫁を愛し、出来上ってくるドレスを嬉しそうに眺める皆様の優しい眼差し、中腰のまま小さいボタンを一生懸命に埋めて下さっている姿、また、大切に閉まってあった想い出深いボタンまで、この花嫁のために提供して下さった思いに、何度も温かいものを感じました。皆様、本当にありがとうございました。