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第2弾「館内図書館」オープン

2020.10.12

施設ブログ

今回は、第2弾となる「館内図書館」オープンの日。

テーマは、『報道写真から見る昭和史』

朝日新聞社が毎年発行している『朝日新聞報道写真集』をご覧頂き、その年にあった出来事や社会問題などを辿って頂こうというもの。まさに、皆様が青年時代だった1960年代から現在に至る70冊もの写真集を、尼崎市立中央図書館と、宝塚市立図書館から借り受け展示する事としました。

また、皆様が10代の頃(1940年~1950年代)の写真集「アサヒグラフ」も運よく手に入った為、同時に展示することにしました。

こちらは、2週間前の図書館オープンの告知スペースです。「たくさん来て下さるといいな~・・・」

 

そして、当日、「館内図書館」の設営が完了しました。

閲覧スペースは、1回目同様の三密対応。部屋にはアロマが香り、オルゴールの優しい音色が流れる特別な空間を演出しました。

   

展示スペースは年代別に表示。表紙には、その年を象徴する出来事や人物が掲載されています。

  

こちらは、1940年、1950年代の「アサヒグラフ」

セピア色で紙質も決してよくはないのですが、表紙を飾っている当時の人々の表情が生き生きと切り取られていて、とても美しいのです。

  

そしていよいよ、オープンの時間となりました。(入場はもちろん予約制です。)

「これは、日航ジャンボ・・」「これは、アポロの打ち上げの・・」「阪神淡路大震災やな~・・・」など小声でつぶやく声が聞こえてきます。

 

今回は、年代を追うように、立ち読みをしながら古い時代から新しい時代へと歩を進める方が多いような気がします。

  

皆さまの脳裏に、どんな思いが去来しているのでしょうか・・・

ポツンと「つらいな~・・・」という声も・・・涙

 

「アサヒグラフ」のコーナーでは、当時の宣伝広告にくぎ付けになっている方がおられました。

「この銀行の預金の宣伝、申込みは無記名で・・・って。笑」

「ハッピー」「ラッキー」の文言もなんだか、ほのぼのと楽しいですよね~。

あのナショナル(現パナソニック)の広告(髭剃り)も掲載されています。70年も前ですが、見慣れた企業もたくさんあって、その息の長さに驚きを隠せません。

    

最終日には、ケア室の皆様にもご参加頂きました。

  

3日間限定の、館内図書館でしたが、写真集を通して、敗戦から怒涛のように流れて行った時代が鮮やかに蘇ったのではないでしょうか?振り返ると、日本はこのわずかな期間に本当に多くの災害や事故に見舞われ、(写真集には大小多くの災害が写し出されています)経済では、敗戦後、グローバルの波に飲まれながらも、よくここまで耐えて来たな~というのが実感です。

その怒涛の時代をリアルタイムに生きてきた皆様が、どんな思いで写真集を見ておられたのか・・・

少し重いテーマだったかもしれませんね。

 

 

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