パストラール尼崎✿『作品展』
2021.11.09
施設ブログ
今年の文化祭も、コロナの影響で『作品展』のみとなりました。泣
一昨年までは、産地直送の野菜や果物などを求め、大盛況となった無人販売所『道の駅』や、和菓子とお茶でホッコリした喫茶室。また盛大に行われた『発表会』など、館内は秋のお祭り一色となっていました。しかし昨年に続き今年も、皆様がワイワイと歓談され、そこかしこに歓声が響いていた光景が、コロナによって奪われた事を一層感じた文化祭でもありました。
そんな中で開催された『作品展』だけの2021年文化祭
10月から出展のお願いをポスター等で広報するも、皆様のモチベーションを推し量る事ができず、不安な日々が過ぎていきました・・・。
何人の方が出展して下さるのだろう・・・・泣
しかしながら蓋を開けてみると、新しいご入居者様の作品も加わり、多目的ホールは、たくさんの力作がズラリ。(ホッ!)
「古い作品なのよ~」
「恥ずかしいわ~」
などいつも謙遜される皆様ですが、その完成度に感動すら覚えます。
毎年の事ですが、現役時代の皆様が芸術に触れ感性豊かに過ごされていた事が、この展示会の作品の数々から読み取れます。
会場の「作品見守り隊」には、主に出展した作家(ご入居者)の皆様が、見守りとともにご自分の作品の解説も担われました。
「ここは、こうして作ったの・・・」
「フムフムなるほど・・・・凄いね~!」
峰田施設長も、K様の(神業のような)戸塚刺繍の技術に感動しきり。
K様から技法の説明を受ける峰田施設長です。(どこまで理解出来ているのか・・・笑)
展示室は人数制限されてはいましたが、何人かの方が作家の方と会話し、コミュニケーションを楽しんでおられました。
作品がきっかけとなり、いつも寡黙な男性同士の会話が静かに聞こえてきたり・・・
『男の料理』と題し、日頃の手料理の数々を美しい写真で披露して下さったⅠ様の作品の前で、「ワ~!美味しそう!」「食べに行きたい!」など女性陣の心なしか控えめの歓声が聞こえてきたり・・・笑
こちらのK様は、「作品は出展してないけど・・・」と言いながら、ご自分で製作した着物を着て颯爽と登場!!
帯には、着物の生地で作った“粋”な小物入れまで付けておられます。
鮮やかな色の着物を見事に着こなす姿は、まるで“動く作品”そのものでした。
二日間にわたり開催した2021年の文化祭。
たくさんの方が作品を観賞しに会場を訪れました。
数々の素晴らしい作品は、観るものに心にたくさんの感動を与え、豊かな感性を呼び起こしてくれたに違いありません。
来年は、素晴らしい作品とともに、マスクを外した皆様の笑顔が、共に主役となりますよう願ってやみません。
貴重な作品をご出展下さった皆様、本当にありがとうございました。