『日本画展』in パストラールロビー
2020.08.22
施設ブログ
パストラール加古川のロビーでは8月12日~19日まで520号室の長田和男 様、翠 様ご夫妻による『日本画展』を開催しました。
日本画でいう絵の具や岩絵具の展示もあり、日本画だけにそれぞれの色の名前が素敵で、岩絵具のセットを見ているだけでも美しいと思えました。
例えば黄緑青、古代緑青、青磁色、水浅黄、碧玉、美群青、桜色、紅藤紫、岩紅など
日本画制作の行程も展示して下さり、見学されている入居者様にも丁寧に質問に答えていらっしゃいました。
熱心に筆やがん絵具を見ながら
「どうやって書くのでしょう・・・」
と製作工程をご覧になっている方もいらっしゃいました。
日本画は一般的には紙や絹、木、漆喰などに、墨、岩絵具、胡粉、染料などの天然絵具を用い、膠(にかわ)を接着材として描く技法が用いられるそうです。また、金箔など画材として効果的に取り入れるそうです。
あまりに日本画について詳しくはないので、材料について調べてみました(^。^)
紙(和紙):紙に描いた絵を紙本(しほん)という。絹と並んで最要な日本画の基底材のひとつ。紙は他の基底材に比べると比較的長期の保存に耐えられ扱いやすいため、現在では日本画の中心的な素材である。
墨:煤(すす)を膠で練り上げ、木型に入れて乾燥させたものをいう。硯(すずり)に水を入れ、摩り下ろして使用する。
岩絵具:天然の鉱物を細かく砕いた絵具を天然岩絵具という。粒子の大きさによって色の濃淡が分かれ、また、絵具を焼くことで色を変えることもできる。膠を接着材として使用する。
膠:獣や魚の皮や骨などのタンパク質を煮て取り出したゼラチンで、古くから接着剤として使用されていた。日本画に使用する絵具はそのもの自体には接着力が無いため、この膠を使って画面に定着させることが必要である。
筆・刷毛:筆や刷毛は、線描や彩色をするための重要な道具で、画面への表現に大きな影響を与えるものである。用途に適した材料で使いやすい形に作られ、その種類の数多い。穂の材料には獣毛が多く使われている。
すべてが自然界の物や動物から材料が作られているんですね・・・・(^^)/
長田様ご夫妻は、文化センターの『日本画教室』に入られ、今まで20数年日本画を続けてこられました。
ご主人、和男 様の作品『カレル橋』プラハ、『牡丹』、『五月晴れ』旭岳、
奥様、翠 様は『キューケンホフ公園』オランダ、『新緑』神戸森林公園、『かやぶきの里』美山、『チングルマ』高山植物/立山が展示されました。
旅先で描かれたオランダの『キューケンホフ公園』やプラハの『カレル橋』は、入居者様の中にも昔旅行された方がおられ、思い出話に花が咲いていました。
『チングルマ』という花は高山植物で、立山の浄土山の天狗平山荘に宿泊された折に、幸せになる花と山荘の方からお聞きになり、パストラールにも幸多かれと作品を飾って下さいました。
天狗平には「チングルマロード」と呼ばれる石畳の道があり、盛夏には見渡す限りのお花畑が出現するそうです。今頃は綺麗に咲き誇っていることでしょうね(^。^)y
長田様は昨年12月に入居されてから、度々中庭の花の写真を撮影されているお姿を拝見しました。
また次回は中庭や、パストラールの絵も描いて下さればうれしいです(*^。^*)
ご子息も実際に、ご両親の日本画展を観たいとおっしゃっていたようですが、コロナの影響で面会禁止の為、ご覧頂けなく残念でした。
今回の個展でたくさんの入居者さまとお話されたお二人が、これからも仲睦まじくパストラールで楽しく過ごして頂けたらいいなと思いました❤❤❤