パストラールアカデミー第1回『桜と香道』…加古川
2019.04.21
施設ブログ
4月14日(日)
今年度から始まりましたパストラールアカデミー
第1回目は『桜と香道』
~日本文化に影響を与えた桜・お香~ のお話しです。
本日の講師をして頂くのは、いなみ野学園特任講師の 渋谷 保子様です
中庭の桜も風に舞い葉桜になりつつありますが、会場には満開の桜が飾られて
今日の講演会に花を添えています。
渋谷様は幼少のころからお花が大好きで、その花から薫る香りにも興味を持たれ、
いなみ野学園でも桜とお香の研究をされたそうです。
『世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし』
古今和歌集の在原業平の一首です。
春の季節に桜があるために心穏やかではなく、人の心を騒ぎ立てる力がある
桜のすばらしさを伝えようとする一句であるとの説明がありました。
確かに・・・・
開花宣言を今か今かと待つ日本人にとって桜は特別な花ですね。
アメリカワシントンポトマック川の桜は、明治の末に日中友好の懸け橋として
贈られたそうですが、今ではワシントン市民にとってはなくてはなくてはならない存在になっています。
さてお話はパワーポイントで映像でも桜を楽しみながら桜の魅力に迫ります。
以下のテーマでお話が進められました。
1、桜の起源と種類
「桜」という文字は初めて使われたのは日本書紀(起源720年)の中に
記載されているとのことです。
そして桜の種類は300種!(^^)!そんなにあるんですねぇ~
2、日本の古典に見られる桜
万葉集、古今和歌集、源氏物語、枕草子の中にも桜に関する作品が数多くあります
3、桜と武士道
桜の散り際の潔さが武士道に通じたのでしょうか…
平和の象徴として桜を見ていきたいとのお話をされていました。
4、現代日本文化の中の桜
桜がタイトルになっている歌、桜がついた校章、社章、市章なども紹介され、
いかに私たちの生活の中で桜が使われているのか、改めて知りました!(^^)!
会場の中には熱心にメモをされる方もいらっしゃり、映像の見えやすい
前列に移動された方もいらっしゃいました(@^^)/~~~スゴイ!!
次にお香のお話に移ります。
多目的室には素敵な4つの香炉が用意され 「四方の水」 のお香がたかれました。
お香の匂いが漂う中お話がはじまりました。
お香の世界では匂いを嗅ぐのではなく「お香を聞く」と言うそうです。
なんとも優雅ですね・・・・
1、お香の歴史
5000年前の古代文明にさかのぼり、日本人は1400年という長い年月をかけて
『香』を文化にしてきました。
2、お香の種類・楽しみ方
3、未来へのメッセージ
とお話は進みました。
お話の間、皆様には「四方の水」のお香を見て匂って頂きました。

講座の後には机に並べられたお香や、香炉からの匂いを楽しんだりする方の姿もあり、
皆様優雅なひとときを過ごされました。
香道も奥が深くて………
また渋谷様のライフワークでもあります『布の花』も展示され、
入居者様は作品をみて
「私もやってたわ」
「きれいね・(*^_^*)・」
「白い布から染めるのって大変なのよね・・・」
と作品を見ながら皆様会話がはずんでいました。
また次回もどのようなパストラールアカデミーになるのか楽しみです( ^)o(^ )