第4回パストラールアカデミー『日本の世界遺産』加古川
2019.08.31
施設ブログ
本日は、第4回パストラールアカデミー
『日本の世界遺産』についての講演会です。
NPO法人 世界遺産アカデミー認定講師の横田 美晴さまをお迎えして
世界遺産の基礎知識や代表的は日本の世界遺産
についてお話して頂きました。
横田さんは普段、毎日新聞奈良支局で記者として勤めていらっしゃいます。
本日は遠い所、来館していただきました。
世界遺産はユネスコ総会で1972年に「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する
条約」(通称「世界遺産条約」)が採択され1975年から登録が始まったそうです。
世界遺産誕生のきっかけは1959年アスワン・ハイ・ダムの建設計画が持ち上がり
ダムをつくることにより、『アブ・シンベル神殿』『フィラエのイシス神殿』などの
エジプト文明の貴重な遺跡が水没してしまう。
それを阻止するためにユネスコが世界の国々に「遺跡救済キャンペーン」を呼びかけ
お金と技術が世界中から集まりました。
人類共通の遺産
Common Heritage of Mankind』
という
世界遺産理念の誕生!
お話の合間には
いきなり!世界遺産クイズがあり、皆さま楽しんでいらっしゃいました)^o^(
みなさん正解率の高いですね~
また世界遺産に登録されるまでの過程や
世界遺産の種類, 登録数の基準の話もありみなさん熱心に聞かれていました。
知ってそうで知らないことばかり・・・勉強になります!(^^)
世界遺産の登録基準について
ⅰ 人類の創造的資質を示す遺産・・・・姫路城・シドニーオペラハウス
ⅱ 文化交流証明する遺産・・・・・・・古都京都の文化財・パリのセーヌ河岸
ⅲ 文明や時代の証拠を示す遺産・・・・長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
メンフィスのピラミッド地帯
(エジプト・アラブ共和国)
ⅳ 建築技術や科学技術の発展を証明する遺産・・・厳島神社・フィレンツエの歴史地区
ⅴ 独自の伝統的集落や、
人類と環境の交流を示す遺産・・・ 白川郷・五箇所の合掌造り集落
アルベロベッロのトウルッリ(イタリア)
ⅵ 人類の歴史上の出来事や伝統、宗教、芸術と関係する遺産・・・広島平和記念碑(原爆ドー ム)アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940‐1945)
ⅶ 自然美や景観美、独特な自然現象を示す遺産・・・・屋久島・九寨溝(中国)
ⅷ 地球の歴史の主要段階を証明する遺産・・ハワイ火山国立公園・ダイナソール州立公園
ⅸ 動植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す遺産・・・白神山地・ガラパゴス諸島
ⅹ 絶滅危惧種の生息域で、生物多様性を示す遺産・・・知床・四川省のジャイアントパンダ
最後に質問にもお答え頂き、
また世界遺産を訪れた方も多く、
この講座の後 『まだ行っていないところにも行ってみたい』
『あそこは良かったわよ』
などお話をされたいました。
これから増えそうな日本の世界遺産は
2020年を目指して
・・・奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
2021年を目指して
・・・北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群
世界遺産は一年に『20~30箇所』登録されていくので、
世界遺産検定マイスターを目指す方は早目に挑戦された方がいいですよ。
と先生からアドバイスがありました。
さぁ!!
パストラール加古川のマイスター1号はどなたでしょう!(^^)!
ご報告をおまちしております。
どの世界遺産にも特有の価値があり、世界遺産について学ぶことによって、
また違った感動や日本の美しさに出会えることでしょう。
先ずは近くの世界遺産から訪れてみてはいかがでしょうか(*^。^*)