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『旧新田邸見学&ランチツアー』✿尼崎✿

2019.07.03

施設ブログ

今回のシニア倶楽部は、「旧新田邸とランチツアー」です。今回も定員いっぱいで、2回にわたって実施することになりました。
旧新田邸は、パストラール尼崎からほど近い甲子園口に、そこだけ時を忘れたかのようにひっそりと佇んでいます。いつもは頑丈な門で固く閉ざされ、建物の一部が見えるだけです。

前を通る度に、手入れされた木々や、向こうに見える瀟洒な洋館に夢は広がり、その思いは日増しに募っていきました。・・・そしてついに、現在の所有者である松山大学のご厚意で許可を得ることが出来、この企画が実現!・・・ということで、いつもよりテンションは自然とあがります。笑

実はこの旧新田邸は、松山大学の創設者「新田長次郎翁」が昭和3年に孫のために作った家で、長い間、新田邸として使用されたのち松山大学に寄贈。現在は「松山大学温山記念館」として学生などに利用されています。

そしてシニア倶楽部当日、車を走らせること30分。いよいよ、あの開かず?の門の前に・・・
「パストラール尼崎です」と緊張ぎみにインターホンに向かい名乗ると、あの重厚な木の門がゆっくりと開きました。・・・そしてついに憧れの洋館の全容が!
 
目の前に、別世界の空間が広がり、そこで時が止まりました・・・

建物までのアプローチをゆっくりと進む皆さま。
迎えてくれるのは、アラベスクの幾何学模様が施された玄関扉とタイル。玄関脇のタイルも「牛の目状ガラス」になっています。

 

まずリビングルームに通されました。その豪華さに「ウヮ~!」と歓声があがります。
テーブルに着座する皆さま。・・・まるで、“華麗なる一族”です?笑
ご案内下さるのは、旧新田邸の管理人さんです。建物の歴史や、天井、床など、こだわりぬかれた意匠について、一つひとつ丁寧に解説下さいました。

 

これは、リビングのシャンデリアです。
差し込む光の筋がおわかりですか?今回撮影させて頂いた画像にこんな光の筋がいくつも写り込んでいました。とっても幻想的ですよね。

この床にしても・・・(職人がかなりの時間をかけ丁寧に張ったそうです。)

この床にしても・・・(職人がかなりの時間をかけ丁寧に張ったそうです。)

どれもこれも、贅の限りをつくしたものになっています。
「この床に敷かれているカーペットは、○千万円といわれています。」
ゴメンナサイ!何も考えず踏んでいました~・・・汗
この旧新田邸、数々のドラマのロケ地にもなり、多くの芸能人も訪れています。
階段も絵になっていますよね~。

 

2階の談話室にはビリヤード台が置かれています。
「普通は、こんな重いものは2階には置かないのですが、床の補強がキチンとされていて、阪神淡路大震災の時も、ビクともしませんでした。」「オ~~~!凄い!!」
ここで様々な政界財界人を接待したのでしょうね~。ビリヤードに興じ、談笑する華やかな人々の姿が目に浮かんできそうです。

 

このアールデコのステンドグラスもホントに素敵です!!

和室には一枚板でつくられた違い棚や、左右に開く丸窓が・・・

 

和室から見える広大な庭園は日本庭園。そして別の方角から見える庭園は、なんと洋風庭園と、そのこだわりは、庭園にまで。汗

 

お庭に出てみました。

 

庭園の一角に小さな入口が見えます。これ実は防空壕。戦争がおこる10数年前に作られたものだそうです。すでに新田長次郎翁が、世界の動きを把握していたのかもしれませんね~。

管理人さんからの「防空壕、見られますか?」のお誘いに、殆どの方が参加!
防空壕に向かってゆっくり行進中!・・・今が平和でよかった~!

 

コンクリートで固められた防空壕は、すばらしく立派でした。中には、抜け道まで作ってあります。

最後は、18日の参加組と25日の参加組 、2組揃って記念写真をパチリ!

 

名残惜しい旧新田邸を、大満足で後にしたパストラール尼崎の皆さまでした。

 

この後は、都ホテル尼崎「四川」で、旧新田邸の余韻に浸りつつランチを頂きました。
いつも和食が多いランチツアー。今回は円卓を囲んで中国料理を頂きました。お料理はもちろん、皆さまの笑顔が一番のご馳走になりました。

 

今回の旧新田邸。約90年も前に作られた洋館ですが、想像以上の豪華さに目どころか心まで奪われ、この洋館を娘婿に依頼した新田長次郎翁と、義理の父に依頼された木子七郎氏のこだわり抜かれた想い、一切妥協を許さぬとばかりに注がれた労力に感服するとともに、多くの歴史的価値のある建造物が維持できず解体されている昨今、このような素晴らしい文化財を保護してきた松山大学のご尽力にも、大きな拍手を送りたいと思います。

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